1 術後の経過観察
心内修復後の合併症は,右室流出路狭窄および肺動脈弁閉鎖不全とtruncal valveの狭窄および逆流である.右室流出路再建において,術後の肺動脈弁逆流を防止する目的で弁付導管を使用されるが,この場合遠隔期に導管狭窄が生じることが多く,長期遠隔期では高率に再手術になる.一方,導管を用いない右室流出路再建では,弁付導管に比べて中長期遠隔期での右室流出路狭窄が少ない.
Truncal valve逆流に関しては,初回手術時に軽度以上の弁逆流があった症例では10年目の弁置換術回避率が63%であるのに対し,弁逆流がなかった症例での回避率は95%である.
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先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)
Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)
【ダイジェスト版】