肺高血圧(PH)を認めPVOと診断されれば,積極的な外科治療を視野に入れた早期検討が望ましい(クラスⅡb,レベルC).術後PVOに対して肥厚した内膜切除,心房壁や心膜などを用いた肺静脈のパッチ拡大,ステント留置やバルーン拡張術などの方法では,手術死亡および再狭窄を含む非成功率は60%前後と報告されている(レベルC)が,術後PVOの外科治療におけるsutureless in situ pericardium repairの優位性を示す報告が多く検討に値する(クラスⅡb,レベルC).
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン (2012年改訂版) Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)